トップページ > 看護師の責務と倫理「看護の概念的定義/看護の特質」

看護師の責務と倫理

  • 「看護の概念的定義/看護の特質」

看護の諸機能を対象者のニーズに応じて適切に駆使するには、対象者を全体的に理解することが不可欠となりますが、それは看護のもつ次の特質により容易となります。

つまり、保健医療福祉は多くの職種から成るチームで担われており、他の職種もそれぞれの立場から支援を行っていますが、看護の特質は、看護職が対象となる個人、家族等の身近で支援できる強みを生かすかかわり方にあります。

看護職は、保健医療福祉の他の職種と比べ、24時間を通して、患者に最も身近にかかわることのできる専門職であると言えます。

このように対象者の身近にあり、関心を寄せかかわることにより、看護職は気がかり、苦痛や苦悩等の対象者のニーズに気づき、人間的な配慮と尊厳を守る個別性のある看護を行うことができます。

この対象者との身近さという強みは、近年強調されてきた対象者の自律性の尊重や対象者との信頼関係の観点からも重要です。

初対面の対象者との聞にも対等で相互的な関係を築くことが容易であるため、対象者の自己決定への支援に不可欠な、人間としての尊厳及び権利を尊重し擁護する筋道を形成することができるからです。

看護職はこの強みを自覚し、常に温かな人間的配慮をもって接する必要があります。

参考になさってください。

<続く>

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